東日本大震災の被災地の三陸沿岸で、特産のホヤが捨てられて

いると言います。

今年起こった平成28年熊本地震でも停電のために酪農家が

泣く泣く牛乳を捨てたり、東日本大震災のときも

東京電力福島第一原発事故による立ち入り制限や

放射能汚染のために乳牛や肉牛が処分されたり

打ち捨てられるという事案がありましたが、

このホヤの事案はこれらと異なり、停電で

保管が難しい訳でもなければ放射能の規制値が検出された

わけでもなく、未だに続く東京電力福島第一原発事故の

風評被害のために東北地方からの農水産物の輸入を規制している

国があるために、売れずに食べごろのホヤを泣く泣く

捨てているのです。

我が国の国民なら、福島第一原発と三陸が離れていることぐらい

たやすく想像できますが、海外の方々にとっては

三陸も福島第一原発も同じ日本、同じ東北と思われて

しまうのでしょうか。

正直言って割り切れない気持ちがしますが、

我が国でも福島第一原発事故当時同じ福島県というだけで

原発から遠く離れた福島県の会津地方の観光客が減る事態に

なったので、食品の輸入規制を続ける国々に対し

クレームを言うのはためらってしまうのもまた事実です。

でも、福知山線脱線事故の時に福知山という線名から勝手に

判断して実際は同志社前駅行きだった

事故を起こした列車を福知山駅行きと報じたり、

この列車の女性専用車両の位置を誤って伝えた海外メディアが

あるように、我が国に対する誤解を解かないと

外国の方々が現地の情報を鵜呑みにして誤った理解のまま

我が国に必要のない不安や不信感を抱くことになりかねないので、

東日本大震災の被災地の農水産物にしても

安全安心であることをしっかり海外にアピールして

1日も早く食品の輸入制限を解いてもらうように

働きかけを強めることが官民ともに求められると思います。

この輸入制限問題の根源は言うまでもなく東京電力と

当時政権党だった民主党、今の民進党ですが、

中部電力管内の愛知県にまでしつこく電力自由化の宣伝ができるほど

広告費の余裕のある東京電力にほんとうに公的資金の支出が必要なのかとか、

福島第一原発事故の当事者であったはずの民進党の代表選挙で

原発問題があまり争点に上がらないのは残念だとか思ってしまいます。

テレビ朝日のニュースステーションなどでコメンテーターとして

活躍していた鹿児島県の三田園訓知事が九州電力に

県内の川内原発の運転停止を要請したのも、

隣県の平成28年熊本地震を目の当たりにした県民の不安や

先に書いたような東日本大震災の被災地の状況を考えると

止むをえない気がします。